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「SynapSensor」を活用し、歩行者自律航法の実用性を向上するセンサーネットワーク


ISIDとラピスセミコンダクタ
IoTインフラ「SynapSensor」を活用し、
歩行者自律航法(PDR)の実用性を向上するセンサーネットワークを構築

~ CEATEC JAPAN 2015 にデモンストレーション出展 ~


要 旨

株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:釜井 節生、以下ISID) とロームグループのラピスセミコンダクタ株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:岡田 憲明)は、屋内測位技術である歩行者自律航法 (PDR : Pedestrian Dead Reckoning) の実用性を向上するため、両社が開発中のIoT (Internet of Things) インフラ「SynapSensor (シナプセンサー)」を用いて、通信消費電力の低減と絶対位置の補正を実現するセンサーネットワークを構築しました。

2015年10月7日から幕張メッセ (千葉県幕張市) において開催されるアジア最大級の最先端IT・エレクトロニクス総合展CEATEC JAPAN 2015のローム株式会社展示ブース (ブース番号 : 5K20) にて、デモンストレーションを行います。

PDRについて


PDRとは、GPSでは困難な屋内での測位技術として世界的に注目を集めている技術です。歩行者に加速度やジャイロ、地磁気、気圧など複数のセンサーから構成されるデバイス (以下、PDRセンサー) を装着し、歩行者の移動に伴う変化を検出しながら測位を行います。電波や音波、光通信等を用いた外部環境情報による測位手法とは異なり、自律的に測位を行う手法として期待されています。

一方、PDRは人に装着することを前提としているため、実用化には消費電力の低減が大きな課題となっています。また、PDRは相対的な測位技術であることから、絶対位置の適切な補正技術も求められています。

PDRの実用性を向上する仕組み

今回構築したセンサーネットワークのポイントは二つあります。

一つは、PDRセンサーからのデータ収集に、Bluetooth Smart注1のビーコンを採用したことです。これまではWi-Fiによる接続か、あるいはBluetooth Smartを活用したスマートフォンとのペアリング接続が一般的でした。今回、Bluetooth Smartのビーコンを利用し、PDRセンサー側に必要となる通信処理を抑えることで、PDRセンサーの省電力化を実現しました。なお、PDRセンサーおよびそのBluetooth Smartビーコン対応については、計測関連事業を手がけるサイトセンシング株式会社の協力を得ています。

二つ目は、位置が固定されている椅子やドアなどに設置したセンサー (以下、環境センサー) も加えてセンサーネットワークを構築し、PDRセンサーと環境センサーから得られるデータの関連を判別するアルゴリズムを実装したことです (特許出願中)。SynapSensorがPDRセンサーと環境センサーのデータが同じ動作にもとづくと判別した場合、PDRセンサーの絶対位置を環境センサーの位置情報を使って瞬時に補正します。

    (絶対位置補正処理の流れ)

  • 人に装着したPDRセンサーが、「座る動作」を検知し、SynapSensorユニットを通してクラウドにデータ発信。
  • 椅子に設置した環境センサーが、「着座」を検知し、SynapSensorユニットを通してクラウドにデータ発信。
  • 1.2.のデータが同じ動作によるものかをSynapSensorがクラウド上で判定。同一動作と見なした場合、環境センサーの位置情報を使ってPDRセンサーの絶対位置を瞬時に補正。

SynapSensorについて


SynapSensorは、様々な機器をクラウドに繋ぐためのIoTインフラです。機器に装備されたセンサーからのデータ収集にBluetooth Smartビーコンを、受信したセンサーデータを集約するネットワークの構築に 920MHz帯 注2 無線通信を利用することにより、安定した通信の下で、消費電力の少ないセンサーネットワークの構築を可能とします。

ウエアラブル機器やタグ、工場設備や製品などあらゆるモノがネットワーク化されるIoTの普及を加速する、新たなインフラとしての活用が見込まれます。

CEATEC JAPAN展示内容


CEATEC JAPAN 2015において、今回構築したセンサーネットワークのデモンストレーションを行います。展示ブース内を歩く説明員にPDRセンサーを装着し、環境センサーとのマッチングにより絶対位置を補正し、説明員の測位を行います。

【用語解説】

  • 注1 : Bluetooth Smart
  • Bluetooth Smartは、Bluetoothの新しい規格であるBluetooth Core Specification Version 4.0以降に採用されている、省電力で無線通信を可能にする技術(Bluetooth Low Energy)、およびその技術に対応した機器を総称するブランド名です。
  • 注2 : 920MHz帯
  • 2012年から日本国内で新たに解禁された周波数帯。無線LANやBluetoothなどで広く用いられる2.4GHz帯に比べて、伝送速度は劣るものの、通信距離が長い・障害物を電波が回り込んで届く特性が高い・低消費電力で稼働するといった特性がある。今後、スマートメーター(次世代電力量計)などへの応用が期待されている。

各社の役割と今後の展望

ISIDは、ICTを用いて施設空間の付加価値を向上させるべく、顧客ニーズと運用を見据えてSynapSensorの社会適用実験を進めています。

また、ラピスセミコンダクタは、920MHz帯無線モジュールに ML7396B、Bluetooth Smart通信に ML7105 を使用し、双方の通信規格ならびに実装技術の強みを生かしたSynapSensorのセンサーネットワーク設計と製作を担っています。両社は、様々なセンサーとクラウドをつなぐSynapSensorの展開活動を通じて、IoTの時代に必要とされるサービスを創ってまいります。

  • 電通国際情報サービス(ISID)会社概要
  • 社名:株式会社電通国際情報サービス(略称:ISID)
  • 代表者:代表取締役社長 釜井 節生
  • 本社:東京都港区港南2-17-1
  • URL:http://www.isid.co.jp 
  • 設立:1975年
  • 資本金:81億8,050万円
  • 連結従業員 : 2,502人 (2015年 3月31日現在)
  • 連結売上額 : 78,267百万円 (2015年 3月期)
  • 事業内容 : 1975年の設立当初から顧客企業のビジネスパートナーとして、コンサルティングからシステムの企画・設計・開発・運用・メンテナンスまで一貫したトータルソリューションを提供してきました。IT Solution Innovatorをビジョンとし、金融機関向けソリューション、製品開発ソリューションをはじめ、グループ経営・連結会計、HRM(人事・給与・就業)、ERP、マーケティング、クラウドサービスなど、幅広い分野で積極的な事業展開を図っております。

    ※「SynapSensor」は電通国際情報サービスの登録商標です。

    ※ その他の会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

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