オンチップエミュレータ「EASE1000 V2」のリリースについて

ラピスセミコンダクタでは2019年3月に新しいオンチップエミュレータ「EASE1000 V2」を販売開始いたします。「EASE1000 V2」はこれまでの「EASE1000」と「uEASE」を統合する商品です。

1. 対応マイコンの統合

新しくリリースするEASE1000 V2はuEASE とEASE1000を統合し、ML62Q1000シリーズとそれ以前の商品を含むすべてのU8/U16マイコンに対応できるようになりました。

  ML610Q11x
ML610Q172
ML610Q173
ML610Q174
(U8)
ML610Q10x
ML610Q178
(U8)
ML610Q300
ML610Q400
ML610Q700
(U8)
ML620Q100
ML620Q400
ML620Q500
(U16)
ML62Q1000
(U16)
EASE1000 V2
EASE1000    
uEASE  
✔ : 接続可能

2. 特長

uEASEに対して約30%の書き込み速度の向上を図りました。

(※測定は,MWU16の簡易モード、Erase/Program/Verify実行時間を計測)

オンチップエミュレータ「uEASE、EASE1000」の製造販売終了について

これまで発売してまいりました「uEASE」と「EASE1000」は3月30日をもって製造販売を終了いたします。今後は新しく発表しました「EASE1000 V2」をご利用ください。

1. 対象機種

uEASE、EASE1000

2. 最終注文受付

2019年3月30日最終受付終了。

3. 対応方法

最終注文受付を過ぎても、お客様がお使いのuEASE/EASE1000はそのままご利用いただけます。
追加で、または故障などの理由でリプレースされる場合、対応方法が変わりますが、詳しくは、「オンチップエミュレータ移行について (uEASE / EASE1000からEASE1000 V2)」を参照ください。

  • 開発でuEASE/EASE1000をお使いのお客様
  • お客様の書き込み工程でuEASE/EASE1000をお使いのお客様 (シングルユース)
  • お客様の書き込み工程でuEASE/EASE1000をお使いのお客様 (マルチユース)

オンチップエミュレータ移行について

(uEASE、EASE1000からEASE1000 V2)

「uEASE」と「EASE1000」製造販売終了にともない「EASE1000 V2」へ移行されるお客様に向けて下記の通りご案内いたします。

1. 対象機種

uEASE、EASE1000、EASE1000 V2

2. 対応方法

使用場所 現在の使用状態 対応方法
開発 EASE1000 そのまま使用継続いただけます。拡張や破損等またはメンテナンスなどでリプレースが必要になった時点でEASE1000 V2へ移行してください。
uEASE
書込み工程 EASE1000 単独で使用
uEASE 単独で使用
EASE1000 複数並列で使用
uEASE 複数並列で使用 uEASEと、EASE1000またはEASE1000 V2を混在して使用いただくことができません。そのままご使用いただき、メンテナンスなどでリプレースが必要になりましたら並列で使用されている全てをEASE1000 V2へ移行してください。
お願い:書き込み工程でEASE1000 V2に移行する際、あらかじめ試行してお客様の基板書き込み装置の状態に影響を受けず正常に書き込みできることを確認してください。

3. 移行時期

今後はEASE1000 V2をお求めくださいますようお願いいたします。

4. EASE1000 V2との共存

お客様の量産書込み工程で、uEASEを複数使っておられる場合、EASE1000またはEASE1000 V2と混在させてご使用いただくことはできません。EASE1000をご使用の場合はEASE1000 V2と混在して使用いただいて問題ありません。

※EASE1000 V2を使用する際、マルチライタはMWU16をご使用ください。

5. 対応機種

EASE1000 V2、EASE1000およびuEASEの対応機種は次の通りです。

  ML610Q11x
ML610Q172
ML610Q173
ML610Q174
(U8)
ML610Q10x
ML610Q178
(U8)
ML610Q300
ML610Q400
ML610Q700
(U8)
ML620Q100
ML620Q400
ML620Q500
(U16)
ML62Q1000
(U16)
EASE1000 V2
EASE1000    
uEASE  
✔ : 接続可能
※EASE1000はフラッシュ書き込みにVPPを供給する必要がある機種は対応できません

6. マルチライタ (MWU16、MWuEASE) との組み合わせ

MWuEASEでEASE1000 V2はご使用いただけませんので、当社のサポートサイトから最新の開発環境をダウンロードいただき、バージョンアップしてMWU16をご使用ください。また、EASE1000 V2をお使いの場合、シングルライタFWuEASEもMWU16へバージョンアップしてください。

  MWU16 MWuEASE FWuEASE
EASE1000 V2    
EASE1000    
uEASE
✔ : 接続可能

7. 外形、コネクタ類

EASE1000 V2、EASE1000およびuEASEの外形は同じです。コネクタ位置、端子並びとも差異はありません。

項目 EASE1000 V2 EASE1000 uEASE
インタフェースコネクタ

14ピン2.54mmピッチコネクタ

適合コネクタ : HIF3FC-14PA-2.54DSA

8. 端子名称

EASE1000 V2、EASE1000、uEASEで端子名称が異なります。ご利用前にEASE1000 V2 ユーザーズマニュアルで、端子名称、端子機能を確認ください。

ピンNo. EASE1000 V2 EASE1000 uEASE EASE1000 V2の説明
3 VPP N/C VPP
  • EASE1000 V2では、ターゲットLSI フラッシュメモリ書き込み用電源として、最大8V、10mAが出力されます。
  • VPPを使用しないターゲットLSIには、このピンには何も接続しないでください。
5 RST_OUT / SCK RST_OUT / SCK RESET_N
  • 端子名称が異なります。機能は同じです。
7 SDATA SDATA TEST
  • 端子名称が異なります。機能は同じです。

9. ターゲットLSIへの供給電圧

uEASEは、EASE1000 V2とターゲットLSIへの供給電圧が異なります。お客様の基板書き込み装置に影響がないかご確認ください。

項目 EASE1000 V2 EASE1000 uEASE

ターゲットLSI

プラス側電源 (VTref) 電圧

ターゲットLSI動作電圧

1.6V to 5.5V 1.6V to 5.5V 1.55V to 5.5V

10. ターゲットLSIとの接続

EASE1000 V2、EASE1000およびuEASEで端子並びは同じですが、お客様の基板書き込み装置での寄生容量や抵抗の影響がないかなどをご使用のターゲットLSIのユーザーズマニュアルでご確認ください。