2010年4月5日
OKIセミコンダクタ、波長1.3μm帯43ギガビット変調器付レーザを開発
43Gbpsシリアル伝送で伝送距離10Kmを可能に
OKIセミコンダクタは、このたび43Gbpsの10Kmシリアル伝送用に波長1.3μm のEML(*1)の新商品「OL3191M」を開発し、本年6月よりサンプル出荷を開始いたします。量産出荷開始は2010年10月を予定しています。
インターネットの動画トラフィックの急激な増大等により、ネットワークの大容量化が求められており、光伝送インタフェースは10Gbpsからさらに高速な40Gbpsへの移行が進んでいます。OKIセミコンダクタは40Gbps通信用としてXLMD-MSA(*2)に準拠した波長1.55μm帯のEML「OL5191M」を2009年5月にリリースしておりますが、今回新たに波長1.3μm帯のEML「OL3191M」を開発いたしました。波長1.55μm帯EMLでは伝送距離が2Km程度でしたが、波長1.31μm帯では光ファイバ内での波長分散の影響が少ないため、新開発のOL3191Mでは10Kmの伝送後でも良好な波形を得ることが可能になりました。OL3191Mは新開発の1.3um帯EMLと自社開発の高速特性に優れたInP HEMT(*3)のドライバICを同一パッケージ内に実装しており、部品点数の削減や小型化が可能となります。
OKIセミコンダクタは、高速・低消費電力といったデバイスの優位性を活かし、成長が見込まれる40Gbps光通信市場において、今後も高性能で高品質な光コンポーネントを提供してまいります。
販売計画
- サンプル価格:
- 600,000円(税別)
- サンプル出荷時期:
- 2010年6月
- 量産出荷開始予定:
- 2010年10月
主な特長
- 波長1.3μm
- XLMD-MSA準拠
- 高速動作: 43Gbps動作
用語解説
- (*1)EML(Electro-Absorption Modulated Laser):
- 電界吸収型光変調器と光源となるレーザーダイオードを集積化した光半導体素子
- (*2)XLMD - MSA:
- 40Gbps光通信送信/受信モジュールのマルチソース・アグリーメント
- (*3)InP HEMT:
- 半導体基板にInP化合物を用い2次元電子ガス層をチャネルに用いた化合物半導体デバイスで高速・高耐圧特性に優れる
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