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ラピスReports

CEATEC JAPAN 2013で好評のBluetooth Low Energy LSI と LED照明制御マイコンの商品レビューを交えたイベントレポートをお届け!

ラピスセミコンダクタ、急成長市場に向けた新開発LSI、2機種を発表 、ML7105:BluetoothR Low Energy対応 超低消費電力無線通信LSI ML610Q111/ML610Q112:フルカラーLED照明用 ローパワーマイコン

ラピスセミコンダクタは、今秋、Bluetooth® Low Energy市場、そしてフルカラーLED照明市場のそれぞれに向けた新開発LSIを発表した。これらの市場は新規市場として大きな成長が期待されており、新しいアプリケーションの台頭も目覚ましく、 今回の新開発LSIの市場投入はタイムリーかつ新規アプリケーションへの貢献度も高いと言える。

取材:高橋 和渡 / fプロジェクト・コンサルティング

業界トップクラスの低消費電力を実現。 コイン電池1個で2年の連続動作が可能なBluetoothR Low Energy対応通信LSI

ML7105」は、Bluetooth® v4.0 Low Energy対応2.4GHz無線通信LSIで、バッテリでの動作時間に大きく影響する平均消費電流を、他社の同等機能品に比べ30%削減し、業界トップクラスの低消費電力を実現した。この大幅な消費電力削減は、ラピスセミコンダクタのコアテクノロジである高度なCMOS RF技術と低消費電力化技術によるもので、低消費電力が鍵であるBluetooth® LEに対して、この技術力は大きな強みとなっている。また、Bluetooth® LEはラピスセミコンダクタの無線通信LSI事業の注力分野の一つであり、新規参入市場でもある。
ML7105」は、全体的に綿密な低消費電力設計がなされており、安定かつ高品質な送受信性能を実現しながら送受信時のアクティブ動作電流を10mA以下に抑えている。さらに、送受信前後に必要な処理時間を大幅に短縮することで、単位時間内でのスリープ時間を長く取ることを可能にし、平均消費電流(アクティブ時とスリープ時の平均)をわずか8µA※1に低減している。

平均消費電流が8µAであれば、コイン電池(CR2032)1個を使用するBluetooth® LE対応機器の動作時間は、24時間連続稼働の条件でも2年以上である。これは、多くのBluetooth® LEアプリケーションにとって朗報であり、これによって新たに実現可能となるアプリケーションが増えるであろう。

※1:ラピスセミコンダクタ算出条件による

カシオ BLUETOOTH WATCH G-SHOCKの最新モデルに採用、スマートウォッチ、ヘルスケア、フィットネス市場に注力

最近、Bluetooth® に加えBluetooth® LEに対応したスマートフォンやタブレット端末、ノートPCなどのモバイル端末が増加している。主要なモバイル端末向けOSも正式サポートを表明しており、今後様々な機器がBluetooth® LEに対応することが見込まれる。

ラピスセミコンダクタは、その中でも特にスマートウォッチ、ヘルスケア機器、フィットネス機器といった、スマートフォンやタブレット端末との連携により利便性が向上する機器に注目している。
なぜならば、これらの機器の多くは電池駆動で、十分に長い動作時間を提供するには低消費電力化が必須であり、それはラピスセミコンダクタが最も得意とするところであるからだ。
「ML7105」が、本年8月に発表されたカシオBLUETOOTH WATCH G-SHOCKの最新モデルGB-6900B/GB-X6900Bに採用されている ことは、カシオ計算機株式会社のニュースリリースに記されて おり、ご存じの方も多いだろう。 ポケットやかばんにスマートフォンを入れたままでも、腕時計 が着信を知らせてくれる「電話着信通知」や「Eメール通知」機能の他、「スマートフォンの音楽プレイヤーをコントロールできる“G-SHOCK”」というキャッチコピーの通り、腕時計からスマートフォンの音楽を再生したり、曲送りしたりする「ミュージックコントロール」機能なども新たに追加されており、多彩なモバイルリンク機能が実現されている。

ヘルスケアやフィットネスへの応用では、心拍数や体温など人体の様々な情報を適宜収集し、保存、解析することが容易になる。鍵となるのは、電源の入り切りやデータの送受信を意識せずにデータを収集でき利用できることだ。これには「コイン電池1個で2年以上の動作」が大きく寄与する。

フルカラー16bit分解能PWMを6ch搭載。 多彩な調光と調色を実現するLED照明用ローパワーマイコン

ラピスセミコンダクタのマイコンは、第一に低消費電力を特長としており、必要とする機能によってメモリや周辺機能が組み合わされた、用途に合わせたラインアップが揃う。
「ML610Q111/ML610Q112」は、LED照明制御用に最適化されたローパワーマイコンである。PWM出力を6ch搭載し、各PWM出力は16bit分解能で、一般にフルカラーと呼ばれる多彩な色表現が可能である。
昨今のLED照明は、単なる蛍光灯や白熱電球の代替から、きめ細かい調光はもちろん、白色と電球色の切り替え、RGB調色による自由な彩色など、光の演出といった新たな領域に入り始めている。
これらの制御にはマイコンは最も柔軟性が高く便利なデバイスである。
「ML610Q111/ML610Q112」に関しては、20ピンTSSOPパッケージ(LQFP32もあり)で、そのうち6本のピンをPWM出力にアサインすることで、コンパクトでありながら多用途なLED照明制御用マイコンとなっている。

産業用途ベースマイコンのタフネスさが、厳しい環境条件でも高信頼性を提供

「ML610Q111/ML610Q112」は、産業機器分野にも対応する5V駆動 ML610100シリーズのマイコンで、5V駆動の他、電源および信号に関する高いノイズ耐性を備えており、静電気耐量についてはIEC61000-4-2の最高のクラス4(±15kV)※2をクリアしている。
LED照明の全体構成は、制御回路、ドライバ(電源)回路、LEDから成っており、制御回路が低電圧低電流なのに対し、ドライバは基本的に商用電源、たとえばAC100VからのAC/DCコンバータであり、パワーMOSを使った定電流回路であって発熱も大きい。つまり、実装場所にもよるが制御回路にとっては思いのほか厳しい環境条件になる場合がある。こういった条件を想定すると、産業機器対応マイコンからの展開が有用であることは言うまでもない。

※2:ラピスセミコンダクタ リファレンスボードにて間接放電で測定

CEATEC JAPAN 2013では多くの来場者が注目

本年10月1日~5日に開催された「CEATEC JAPAN 2013」において、ロームブースのグループ企業エリアに両方のLSIが展示された。
「ML7105」は、カシオBLUETOOTH WATCH G-SHOCKと共に展示され、説明員が同腕時計をしてデモをしており、かなりの興味を引いていた。スマートウォッチ以外にも、絆創膏などで常時からだに貼り付けるタイプの体温測定アプリケーションの展示と実演に多くの来場者が集まり、Bluetooth® LE対応機器とスマートフォンやタブレット端末との連携に対する注目度の高さを感じた。

また、「ML610Q111/ML610Q112」を使ったLED照明のデモにも大勢がその光の演出に見入っていた。ロームグループがLED照明事業に注力していることから、このマイコンがロームのLEDドライバとLEDとセットでデモされており、ロームグループのシナジーを実感した次第である。

Embedded Technology 2013/組込み総合技術展へも出展

ラピスセミコンダクタによれば、本年11月20日~22日にパシフィコ横浜で開催される予定のEmbedded Technology 2013/組込み総合技術展にも出展し、同様の展示とデモを行うということなので、この機会に是非とも実物を見て触って、新しいアプリケーションを体感してみてはどうか。

市場とアプリケーションのニーズを満足する開発を継続

ラピスセミコンダクタでは、Bluetooth® LE対応通信LSIに関しては、今後もスマートウォッチ、ヘルスケア機器、フィットネス機器分野に注力していく。この分野においては、低消費電力化の追求が鍵となるのは明らかで、すでに業界トップクラスの低消費電力をさらに半分にまで低減したLSIが視野に入っているとのこと。
LED照明用マイコンに関しては、高い柔軟性とタフネスさ、そしてロームグループのシナジーを活かした展開が興味深い。

また、お客様のサポート体制についても充実を図っており、サポートサイト※3から関連する最新版のデータシートやユーザーマニュアル、評価キット、サンプルソフトなどを入手できる。特に、こういった高度なLSIを使用するにあたって開発環境の支援は必須であり、お客様のTime-to-Marketをサポートすることが非常に重要であることを踏まえた体制作りに好感がもてる。

※3:サポートサイトのご利用にはIDとパスワードの登録が必要です。

ラピスセミコンダクタは、2013年11月20日(水)~22日(金)に
パシフィコ横浜で開催される Embedded Technology 2013展(組込み総合技術展)へ出展致しますので、皆様のご来場を心よりお待ちしております。