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LSI事業戦略 2015


 

Part.5 前編 ディスプレイドライバLSI開発ユニットリーダー 藤巻 功

ラピスセミコンダクタは、AV機器、車載用ディスプレイなどの小型パネル向けから、PCやタブレット、そして大型液晶テレビなどのフラットパネルディスプレイ(FPD)向けまで、幅広く表示用ドライバLSIを揃えている。これらの表示用ドライバLSIは、ラピスセミコンダクタの4つのコアテクノロジの1つであるデジ・アナ混載技術を中心に開発された商品だ。
車載用ディスプレイ、大型液晶テレビ市場ではトップクラスのドライバLSI供給メーカであり、大型有機ELなどの次世代ディスプレイのサポートも進めるラピスセミンコンダクタの表示用ドライバLSI事業と戦略について、LSI商品開発本部ディスプレイドライバLSI開発ユニットリーダー 藤巻 功(ふじまき いさお)氏に話を聞いた。
民生から産業、そして車載用の様々なディスプレイに対応する幅広い商品ラインアップ

-ラピスセミコンダクタ(以下ラピス)の表示用ドライバLSIは多岐にわたると
   聞いたので、まず商品構成を教えてほしい。

藤巻 功
ラピスセミコンダクタ株式会社
LSI商品開発本部
ディスプレイドライバLSI
開発ユニット ユニットリーダー

藤巻ユニットリーダー(以下敬称略):それでは、対応するディスプレイの種類から説明します。現在、対応する主要なディスプレイはLCD、有機EL、VFD(蛍光表示管)で、これらディスプレイ向けドライバLSIを用意しています。

LCDのドライバLSIには、テレビなどに使われているTFT用とモノクロ表示などのTN/STN用があり、有機ELパネル向けには、アクティブ用とパッシブ用があります。

ラピスの中では、セグメントやドットマトリクス表示、数インチのTFT液晶といった小型ディスプレイ用のドライバLSIと、大型テレビなどに使われるような大型ディスプレイ用のドライバLSIに区分けして、開発チームを配置しています。

-具体的なアプリケーションは。

藤巻:小型ディスプレイ用ドライバLSIは、民生品ではAV機器、プリンタ、時計、エアコンのコントローラなど、産業向けとしては、計測器、POS端末など、自動車向けでは、距離計、カーオーディオ、エアコン、時計、速度計といった表示用から、ナビゲーション、インパネなど、幅広く使われています。

大型ディスプレイ用ドライバLSIは、大型液晶テレビ、ノートPC、タブレットのほか、多階調を必要とする医療用モニタ、新しい市場では大型の有機ELディスプレイも有望と考えています。

高耐圧プロセスを含むラピスのデジ・アナ混載技術を駆使したドライバLSI

-ラピスの表示用ドライバLSIの機能構成は。

藤巻:概略的な話になりますが、セグメントやドット表示用の小型ディスプレイ用ドライバLSIでは、外部のコントローラからデータを入力し、それに基づく表示を行うためにドライバを制御するロジックブロックと、ディスプレイのドライブ回路から成る高耐圧アナログブロックで構成されています。対応するディスプレイの種類によってロジックブロックも高耐圧アナログブロックも細部はそれぞれ異なります。ロジックブロックにはカスタムフォント対応用のキャラクタROM、反転やスクロールなど多彩な表示をサポートするグラフィックRAMを搭載する機種もありますし、コントローラブロックそのものを取り込んだ1チップドライバLSIもあります。

大型ディスプレイ用ドライバLSIは、対応するディスプレイとお客様のご要求に合わせたカスタム仕様と汎用仕様の両方を取り揃えています。

-表示用ドライバLSIには、ラピスのどのコアテクノロジが展開されているのか。

藤巻:高耐圧プロセス技術を含んだデジ・アナ混載技術が中心になっています。低電圧ブロックでは、クロックエンベデッドの高速インタフェース等のデジ・アナ混載回路や、コントロール回路等のデジタル部で構成され、高耐圧ブロックでは、ドライバアンプなどのアナログ回路を含み、パネルのドライブ用に高電圧の出力を行います。1つのシリコンチップ上に、デジタル回路とアナログ回路、そして高耐圧素子を混載するには非常に高度な技術が必要で、誰もが実現できるものではありません。これは、ラピスの大きなアドバンテージでもあります。

また、低消費電力化と、多チャンネルドライバを搭載しながらチップサイズを小型化するための技術の展開も重要なポイントです。

豊富な車載実績が証明する高い品質と信頼性、幅広いアプリケーションに対応し、お客様の負担を軽減する小型ディスプレイ用ドライバLSI

-最初に小型ディスプレイ用ドライバLSIの特長について伺う。

藤巻:すでに話に上がっている通り、民生機器から産業機器、そして車載におよぶ幅広いアプリケーションに対応する技術とラインアップを揃えていることです。
特に車載用途では、安定した供給と品質により高い評価を得ています。

-技術面では。

藤巻:お客様の負担を軽減し性能向上を図るために、従来は外付けだったEMS(電磁波ノイズによる誤動作)対策回路をドライバに内蔵した機種を用意しています。部品数削減によるコストダウンと省スペース化に加え、お客様の設計の負担を軽減しつつ、ノイズに強い表示システムを実現します。

また、外付け部品ゼロを達成した機種もあり、発振回路用抵抗、コンデンサ、液晶駆動用バイアス回路など、従来外付けだった部品をすべて内蔵しています。こちらも同様に、お客様の負担軽減を目的としており、ラピスのデジ・アナ混載技術がお役に立てるところだと思います。

-随所に車載用途の話しが出てくるが。

藤巻:車載に関しては、1980年に北米の自動車向けにVFD(蛍光表示管)用ドライバLSIを出荷して以来、30年以上にわたり多くの国内外の自動車メーカ様に採用いただいています。

最近は、メータや時計といった数字中心の表示から、自動車の様々な状態や情報を高精細でグラフィカルに表示するようになってきました。ラピスは、自動車メーカ様が要求する幅広い温度範囲への対応、自社一貫生産による安心と高い品質、信頼性を提供することができます。

今後も自動車内のディスプレイの重要性は高まり、高度な表示が必要になると考えており、車載ディスプレイのニーズをとらえたドライバLSIの開発を進めています。

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