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LSI事業戦略 2015


 

Part.4 後編 メモリLSI開発ユニットリーダー 吉田 拓司

新しいNOR型フラッシュメモリは小型-大容量化とコスト低減に期待、現行フラッシュメモリを高性能高信頼性で代替する新世代メモリを開発。

-新しいNOR型フラッシュメモリを開発中と聞いたが。

吉田:GENUSION社のB4-Flash®*を利用したものになります。B4-Flash®は書き換えが速く、データ保持特性に優れた新しいNOR型フラッシュメモリです。

書き込み速度は従来のNORフラッシュに比べ3倍で、消去は40倍の速さです。

さらに、1万回の書き換え後、20年のデータ保持が可能です。微細化が限界に近いといわれている既存のNOR型フラッシュよりもセルサイズを小さくすることができるので、たとえば、小型化が要求されながら大容量化が進むプログラム保存用メモリとして期待できます。年内にはサンプル出荷ができると思います。

(*B4-Flashは株式会社GENUSIONの登録商標です。)

-FeRAMについては。

吉田:FeRAMは1兆回の書き換え耐性をもち、書き換え時間は150ナノ秒と高速です。また、電源がなくてもデータを保持できるので、電池によるバックアップが不要です。これらの特長から、書き換え頻度の高いログデータの格納や、電源遮断時のデータ退避用に適しています。

SRAMやフラッシュからの置き換えはメリットが大きく、バックアップ用電源のバッテリとバッテリホルダや大容量のキャパシタが不要になります。消費電流もフラッシュの1/100以下なので、大幅に削減できます。機能面では、ECC(Error Check and Correction)を搭載しており、ビットエラーの訂正が行われるのでデータの信頼性が向上します。

現在、256Kまでがリリースされており、今年の後半には2M品が準備できると思います。

生産に関しては、ロームグループ内で一貫生産するので、高い品質と安定供給をお約束できることも大きな特長です。

実は新しいレガシーDRAM。ラピスのメモリ開発は続く、キーワードは安心の品質、安定供給、お客様志向。

-ラピスのメモリ事業の今後の方針は。

吉田:実はレガシーDRAMは、当時の枯れたプロセスそのままで作っているわけではなく、最先端とは言いませんが、主流のプロセスを使います。プロセスをアップデートする際には、既存の商品も設計し直します。もちろん、微細化を進めるわけで、これはコストの低減につながり、付加機能を追加する機会にもなります。

他には、「レガシー」の領域が時とともに広がってきます。現在は256Mまでですが、そろそろ、その上の容量のものをラインアップに加えようかと考えています。

-ラピスの不揮発性メモリは、現状のフラッシュメモリの課題と市場に対する新しいソリューションだと理解したが。

吉田:フラッシュメモリは様々なアプリケーションで使用されていますが、アプリケーションによっては、さらなる高速性、読み書きの信頼性、小型化、大容量化が望まれています。

ラピスは、こういった課題をお客様の目線でとらえ、長きにわたり蓄積したメモリ技術とノウハウによって、お客様の問題を解決する商品を開発していきます。これは、不揮発性メモリだけではなく、レガシーDRAMも同様です。

-最後に。

吉田:メモリに対するお客様の大きな懸念材料は、品質と供給性だと考えています。ラピスは、高い品質と長期にわたる安定供給をお客様にお約束するため、BCP戦略に基づく生産体制を敷いています。

しかし、何よりもご理解いただきたいのは、ラピスがこのメモリ事業を継続していく明確な意思を持っていることです。

すでに、レガシーDRAMを供給するメーカは世界でも限られており、日本メーカはラピスしかありません。こういった状況に対しても、大きな責任感と使命感をもってメモリLSI事業を進めていきます。

取材後記
1980年代半ばから90年代初頭までは、DRAMは日本の半導体の花形であり、日本のDRAMは世界で50%を超えるシェアを持っていた。その後は韓国メーカがトップをとり、日本メーカは事業撤退や統廃合を行い、今では、実質的に日本のDRAMメーカはなくなったと言われている。
そんな中で、ラピスは長きにわたり培った技術とノウハウを捨てずに、逆に広い視野で市場を見定め、お客様本位の商品展開を行っている。全速力で先頭に立って突き進むビジネスとは別に、お客様が必要としているものを安定供給するビジネスの貢献を高く評価したい。

(聞き手:高橋 和渡 fプロジェクト・コンサルティング)

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